時間あたりの情報密度を上げる

2021/09/05
時間あたりの情報密度を上げる

みなさんは何分の動画なら最後まで見ますか?

内容によりますよね。(笑)

一般的に、映画なら2時間、テレビドラマなら1時間、テレビCMなら15秒か30秒が慣れ親しんだ長さですね。

では、これから貴社が制作しようとする動画は?

予め、放映する環境などの都合で動画の尺(長さ)が決定している場合はそれに合わせて制作しますが、それ以外の場合は、自由に設定してよいと思います。但し、以下の3つの項目を満足することが条件です。

1.ターゲットを明確に設定していること
2.最適な構成案を準備していること
3.情報密度を高める編集をすること

いずれも動画マーケティングという視点では当たり前のことですが、無用に尺を伸ばさないという動画の掟を守る上で重要な指針となります。

今日は、この中で、3番目の「情報密度」について説明します。良い動画はこのように作られるんだなあと思ってもらえたらうれしいです。

情報密度を高める施策

情報密度を高める施策として、一般的に以下のような方法があります。

・ジャンプカット

・動画密度の最適化

・シーンまるごとカット

・リズム・テンポ

順に説明していきます。

ジャンプカット

まず、多様するのは「ジャンプカット」です。

撮影すると無駄なシーンや空白が必ず入ります。インタビューでは言葉に詰まって「えー」とか「あー」とか入りますので、編集でそれらをカットします。スムーズに話しているように見えるシーンでもちょっとした空白の時間を見つけてジャンプカットするとテンポの良い映像になります。

動画密度の最適化

動画密度とは時間あたりの情報量です。

10秒の動画の中に、1分の動画の中にどれだけ有益な情報が入っているか、それを見た人を行動( コンバージョン)へと導く力を持っているかを指しています。定量的に評価するのは困難ですが、戦略立案から構成案作成、編集に至るまで一貫してターゲット心理を意識することで最適な情報密度に近づけることができます。

商材やターゲット層によっても適切な情報密度は変わります。

シーンまるごとカット

長い映像をダラダラと見せていては、見る人は飽きて離脱してしまいます。撮影した映像を構成案を照らし合わせ、優先すべきシーンを判断することも重要です。

リズム・テンポ

一流のクリエイターが担当したテレビCMでは、必要なシーンだけをテンポ良く編集して飽きさせない配慮が際立ちます。特にZ世代やミレニアル世代のような若い人をターゲットとした場合は顕著です。

TVCM | au データMAX「浦ちゃんのビジネス」篇(0:30)

CM好感度調査でいつも上位に来るauです。
時間軸に対して圧倒的な情報の凝縮を行っています。
俳優さんのシーンでは1シーンあたり約1秒という短い尺で、セリフが終る前に次の映像に切り替えています。

1回見ただけでは「お得な割引き」「気が利いてる」「データ使い放題」くらいしかわからないくらい詳細な情報をカットしています。一流の俳優を使えるという大手の強みを差し引いたとしてもも、中小企業の動画編集に参考になるポイントが満載です。

まとめ

文字情報と比較して動画が優れている点として、情報密度の高さがあります。一説によると、1分の動画には180万の単語と同等の情報が含まれると言われます。

しかし、撮影した映像をつなげて字幕とテロップを追加しただけでは情報を凝縮したとは言えず、見る人に刺さることはありません。

動画マーケティングを考え、戦略的に構成案を検討した上で撮影・編集を行った動画だけが、見る人を コンバージョンへ導く力を持つとお伝えしたいと思います。

ライター

カカオマン

カカオマン

アンの動画ディレクターです。マーケティング視点で情報密度の高い動画制作を心がけています。

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