若者ウケ抜群!音楽・リズムを効果的に使った採用PR動画5選
こんにちは!ティラミス姫です。
音楽は動画の印象を決定づける大切な要素です。
ホラー映画のワンシーンでもコメディ音楽をつけると怖さがなくなってしまうほど、音楽は私たちの本能に影響を与える効果があります。
同様に採用動画でも音楽でその動画の印象、延いては会社の印象を決めてしまいます。特に若者には一般的なインタビュー形式の採用動画よりも、純粋にかっこいい映像のほうが会社を魅力的に感じる人も多いでしょう。
今回は音楽を効果的に使っている採用動画を5つ取り上げてみたので、その魅力を感じてもらえればと思います。
JR西日本 新卒採用ムービー
JR西日本創造本部の新卒採用ムービー「MISSION 想像以上を、創造せよ。」です。
Basixxの「Close To Your Body」がBGMとして効果的に使われており、アップテンポな音楽に合わせて映像が展開していくためとても見ごたえのある動画になっています。
再生回数は33万回以上となっており、JR西日本の知名度もありますが、それにしても採用動画としては驚異的な数字になっています。おそらく、JR西日本のエントリーだけでなく、この動画を見に来た人の数字も含まれていると想像できます。
動画内容はインフォグラフィックスも取り入れられて、会社の成長の様子や目標が分かりやすい構成となっています。実写映像や画像も挟み込まれているため、会社としてのリアル感も伝わってきます。
新卒採用のための動画なので、淡々と理念を語る動画よりもこのような感情に訴えかけるような動画の方が学生たちの心をつかむことができると思います。
ビービーメディア 新卒採用ムービー
ビービーメディアの新卒採用ムービーです。
音楽と実写とアニメーションをうまく組み合わせてセンスの良い明るい動画となっています。
今回取り上げた動画の中で最も人が登場するシーンが多く、テキストによるメッセージのみで声は入っていませんが、笑顔の映像が多いため好印象が伝わってきます。
人の印象を決めるのは見た目が55%、声が48%、話の内容が7%とするメラビアンの法則というものがありますが、それに基づくと、メッセージそのものよりも映像自体や音楽のほうが、人の印象面では大切ということです。
社長が長々と会社理念を語るだけ映像よりも、このようなポップな動画の方が学生には良い印象を与えることができるでしょう。
富士通 採用コンセプトムービー
富士通株式会社の採用コンセプトムービーです。
メロディのないパーカッションを組み合わせただけのリズム音楽がBGMとして使われており、このビートに合わせて映像が展開していく印象深い動画です。
映像全体も「ジブンの色を、つらぬけ」というキャッチコピーの元、カラフルな絵柄となっており、視覚的にも非常にインパクトが強くなっています。
力強いビートに合わせて心を揺さぶるメッセージが投げかけられるので、視覚と聴覚を通じて本能に強く訴えかける動画となっています。
ADKホールディングス 採用動画
ADKホールディングスの採用動画です。
こちらもさきほどの富士通の採用動画と同じように、人の声とメロディの入っていないリズム音楽と映像だけの動画です。
「スタメン採用」というキャッチコピーで、社内の人材のタイプを9つに分け、それに当てはまらないような新しいタイプの即戦力を求めるといったコンセプトの動画です。
このような動画はテンポが良いため、引き込まれて最後まで見ることができますし、視聴者の気持ちを高めてくれます。
インタビュー動画の方が本心は伝えられるかもしれませんが、視聴者の感情を揺さぶるにはこのようなタイプの動画は非常に効果的です。
九州博報堂 新卒採用動画
九州博報堂 2022年度の新卒採用ムービーです。
四つ打ちのテクノサウンドが特徴的な採用動画で、心臓の鼓動をイメージしていると思われる一定のリズム感に合わせて映像も作られています。
リズム感が心地よいため、一度見始めるとつい最後まで見てしまいたくなりますよね。さすが博報堂は広告代理店とあって、人の注意を引き付けることに熟練しています。
動画というと映像や画像が主体になるように思われがちですが、この動画のように音楽を主体に作ることでセンスのよい映像にすることができます。
とりわけ派手ではないですが、モノクロの洗練された動画なっています。
まとめ 音楽を効果的に使った採用動画を作るには?
最後に音楽を効果的に使った動画制作をするために知っておくべきポイントについてまとめたいと思います。
与える印象について考える
音楽はその映像の雰囲気を決定づける要素を果たしています。
ですので動画のコンセプト作りの際に、先にどのような印象の動画にするかを決めてからBGMを検討する必要があります。
情熱的でやる気のある人を集めたければ、ハイテンポなノリのいい曲を選ぶべきで、逆に制作者など淡々と仕事を好む人を集めたければミドルテンポでポップな音楽をBGMとした方が良いでしょう。
先に視聴者像をイメージして、彼らが好む印象にマッチした音楽を選ぶことが大切です。
音楽を中心に絵を考える
音楽と映像をうまく組み合わせるには、音楽のリズムに映像を合わせる必要があります。
リズムと映像が切り替わるタイミングがずれていては統一感がなくなってしまいます。
動画の中心はもちろん映像ですが、動画を作る過程では音楽(リズム)を軸につくることでセンスの良い動画を作ることができます。
若者向け動画として考える
音楽を活用した動画は基本的に若者(主に20代)と考えた方が良いでしょう。
今回も新卒採用のための動画にこのような音楽を活用した動画が多くありましたが、やはり若者がターゲットになっていると思います。
なぜかというと、20代後半以降はすでに社会で一定の経験をしており、会社に求める条件や職務内容がより現実的になるため、単なる印象だけでは行動しないからです。
力のある中途採用者をターゲットにする場合は、もっと企業理念やビジョンを語るメッセージ性の強いものの方がよいでしょう。
たとえば、森下仁丹のこの動画が参考になると思います。
動画の流れはスローテンポですが、ターゲット層(40代以降)が明確なため、彼らの共感を呼ぶような内容となっています。
この年齢層にメッセージを届けたければ、ハイテンポなリズムミュージックは相性が合わないので、ターゲットに応じて動画コンセプトも変える必要があります。
現代は「かっこいい」、「かわいい」、「きれい」はパワフルな要素であり、SNSでの拡散によって一気に注目を集めることができます。
採用動画というとまじめなものを想像しがちですが、カッコよさを中心にした魅せる動画も人の感情を揺さぶる上で効果的です。以上、5つの動画が参考になれば幸いです。
ライター
ティラミス姫
動画編集者の視点で、参考になる動画をご紹介したり、分析したりしてま~す♪