ユニークでおもしろい企業の採用PR動画10選
こんにちは!ティラミス姫です。
最近では新卒や中途の人材採用に動画を使ってPRする企業が増えてきています。
動画は応募者たちの感情に訴えかけられる効果的なメディアですが、ただ動画を作っただけでは今の環境ではなかなか見てもらえません。
ユーザーに見てもらうためには、SNSで話題になるような面白いものやついつい最後まで見てしまうな興味深い内容にする必要があります。
では、具体的にどんな動画がヒットするでしょうか?
今回はサンプルとなるようなユニークで面白い動画を10本集めてみました。
長浜市公式ミュージックビデオ 『We Want Ones-長浜市役所で働こう-』(職員採用PRソング)
長浜市の職員採用PR動画です。
「市役所なのにヘビーメタル!?」というキャッチコピーでつい見たくなるサムネイルになっていますね。
ヘビメタ調のノリのいい音楽で、歌詞と映像に上手く長浜市の魅力や仕事内容が盛り込まれています。
再生回数も56,905回(2021年8月23日時点)と採用動画ではかなりのヒット作。
視聴者コメントも
『何気に今まで知らなかった長浜市の魅力を知ることになってる。。。』
『長浜市がすげーいい感じに見えた。日赤のフォーチュンクッキーダンスも良かったな』
と評価の高い動画です。
両備システムズグループ 新卒採用動画「きびだんご採用」
両備システムズグループの新卒採用動画です。
両備システムズグループはIT企業であることから、序盤は桃太郎のストーリーにITの専門用語を混ぜたユニークなアニメになっています。
ただ途中からサルが出てきたり、河童が出てきたりとかなりシュールな展開で企業としては思い切ったPR動画ですね(笑)
間違いなく視聴者にインパクトは残せる動画ですが、ただ一点残念に思える点が、、、
それはコメント欄がオフになっていることです。
このようなシュールな動画はコメント欄が盛り上がることも多く、そうなることでより動画も注目されやすくなります。
コメント欄は荒れたり不都合なコメントが書かれることもあるので、一概にすべてオープンにすべきではありませんが、今回の場合はオープンにするほうが良いのではないかと思います。
森下仁丹 第四新卒採用動画「オッサンたちへ」篇
森下仁丹の第四新卒採用動画です。
まず、第四新卒というコンセプトがユニークで、40代以上の中途採用応募者をターゲットにしていると思われます。
ターゲットがはっきりしているので、登場人物や終始モノクロの映像はまさにその人たちに向けられた動画になっていますね。
また今どきの動画とは異なり、かなり”間”もとられているのも特徴的です。
文字の情報量は少ないのですが、雰囲気やひとつひとつのメッセージが心に響く内容となっており、2021年8月の時点で高評価が121に対し低評価は1つだけ。高評価率は99%以上です。
視聴者や応募者の情感に訴えかけてる動画で非常によくできたPR動画だと言えるでしょう。
株式会社ジェイテック 求人募集動画『レッツ!ドボクサイズ!』
株式会社ジェイテックの求人募集動画です。
『レッツ!ドボクサイズ!』というキャッチコピーで土木仕事で筋肉を鍛えようというのがコンセプトの動画です。
雰囲気はさきほどの森下仁丹とは打って変わった、まさに対極に位置するPR動画といえますね(笑)
今回選んだ中で最も振り切っている動画ですが、その分再生回数も最も多く22万回以上と採用PR動画では驚異的な回数が再生されています。
その意味では一番の成功例と言えるかもしれません。
このようなユニークさ全開の動画はネットでバズりやすいため、それだけに見られる機会も増えていきます。
認知度の向上が目的であれば、このような話題性のある動画は効果的でしょう。
名古屋市 職員採用広報動画 「集え名古屋へ 輝け人間たちよ!」
名古屋市の職員採用動画です。
一時期ツイッターなどで話題になった東山動植物園の『イケメンゴリラ』こと「シャバーニ」を冒頭で登場させることで、それがフックとなって視聴者を動画に誘い込むことができています。
このように視聴者にとってなじみの深いキャラクターや人物がいるのであれば、それを動画の中心に構成をつくると視聴者から関心を持ってもらいやすくなります。
株式会社ポケラボ 新卒採用動画
株式会社ポケラボの新卒採用動画です。
アプリゲームの開発会社であることから、面接をバトルゲームに見立てた内容となっています。
単に面接の様子を映した映像では興味を持たせることはできませんが、ゲーム映像にするとつい面白くて最後まで見たくなりますね。
自社の特徴をうまく活かした採用動画だと思います。
株式会社ADKホールディングス スタメン採用PR動画
株式会社ADKホールディングスの採用PR動画です。
人を9つのパーソナリティに分け、それぞれタイプに当てはまる(スタメンとなれる)人材募集という内容で、応募者としても申し込みの動機付けがしやすくなっています。
人間の声のナレーションは一切ありませんが、テンポの良いビート音楽と目まぐるしく変わる映像が非常に強いインパクトを与えています。
高評価数も172と非常に多く、映像としての芸術性は今回取り上げた動画の中で最も高いものと思います。
株式会社信光物流 採用PR動画
株式会社信光物流の採用PR動画です。
人気アニメ「秘密結社 鷹の爪」のような、ゆるキャラアニメーションでおもしろい内容となっています。
あえてトラック運転手の良くない世間的なイメージをキャラクターが代弁することで、視聴者側の不安や疑問に答える形ができています。
この場合、採用担当者が同じことを話すよりも、キャラクターがネガティブな話題に突っ込んでジョークを交えながら話すほうが、視聴者に素直に伝えることができるでしょう。
富士通株式会社 採用コンセプトムービー
富士通株式会社の採用コンセプト動画です。
大企業らしい非常に洗練されたクオリティの高い動画です。
特に注目してもらいたいのが、テンポの良い音楽。テンポの良い音楽とそれに合わせた短いカットの映像が連続するので、飽きずに最後まで見ることができます。
映像では企業のコンセプトや会社の技術についても述べられており、理性というよりも情感に訴えかける動画です。
クックパッド株式会社 人材採用動画(企業紹介動画)
クックパッド株式会社の人材採用動画です。
前半はこれまでの企業の取り組みやミッションについて述べ、後半は求める人材や職種について語られています。
構成としては奇をてらったところは一切なく最もお手本とすべき内容といえます。
では、どの点がユニークかというと、このアニメーションの世界観です。
クックパッドはそのロゴデザインから「ゆるさ」がブランドイメージのひとつと思われますが、この映像も終始ゆるくてかわいいイメージを醸し出しています。
動画を通じて言葉以外で伝えたい企業イメージがよく伝わってくるので、面白おかしいことはしていませんが、ユニークな動画だと感じさせられました。
【まとめ】ユニークと思わせる採用動画の特徴とは?
今回取り上げた動画は以上ですが、その中からユニークさを感じさせる要素について考えてみたので、それをまとめてみます。
リズム感、テンポがターゲットにマッチしている
動画は中身のメッセージも大切ですが、それ以上に全体を通じてのリズム感やテンポが非常に大切です。なぜなら、動画は考えながら見るというよりも、感じるものだからです。
若い世代に向けたPR動画であれば、テンポが良くかっこいいものを。
比較的上の世代に向けたものであれば森下仁丹のようなテンポのゆっくりした動画とするのがよいでしょう。
視聴者やコンセプトにあったリズム感の動画できれば、オリジナリティを感じさせることができます。
派手、個性的なアニメーションや映像
動画の大きな特徴はユーザーの視覚に直接訴えかけられることです。ですので、良い動画を作るには「映像が興味深い」ことが必須条件です。
カラフルで派手な演出はそれだけで視聴者の注意を引き付けられますし、たとえ洗練されていなくてもいわゆるヘタウマなアニメーションでも興味そそることができます。
映像によってユーザーに与える印象が大きく変わるため、自社をどのようにブランディングしたいのかも事前に考える必要があります。
BGMが良い
採用動画を作るにあたって、映像と合わせて大切な要素がBGM(音楽)です。
BGMは人の感性に与える影響が大きく、BGMが変わるだけで動画の雰囲気もガラッと変わってしまいます。
音の大小や動画とマッチした雰囲気を持っているかなど。
先ほど述べたテンポにもかかわるため、動画は音にもこだわって作ることが大切です。
以上、リズム感が丁度よい、映像が個性的で興味深い、BGMが動画とマッチしていることが面白い動画の特徴でした。
ぜひ、採用動画作成にあたっての参考にしてください。
ライター
ティラミス姫
動画編集者の視点で、参考になる動画をご紹介したり、分析したりしてま~す♪