役所だからこそ個性的に!ユニークな公務員採用動画4選
こんにちは!ティラミス姫です。
公務員は人気の職種の一つですが「仕事にやりがいがなさそう」という世間的なイメージから、敬遠してしまう若者も今は少なくありません。
そんな中、その地味なイメージを払しょくするユニークなPR動画を作って若者の注目を集めている県や市があります。
今回は個性的な採用PR動画をつくってネット上で話題になっている動画を4つ集めてみたので、広報活動の一環として動画の活用を考えている方は是非参考にしてみてください。
滋賀県長浜市 職員採用PR動画
滋賀県長浜市の職員採用PR動画です。
Youtubeの再生回数は約6万回(動画公開日8月25日時点)で、高評価数も763とかなりの好評を博している動画です。
まずサムネイルのインパクトが強く、職員たちのジョジョ立ちと「市役所なのにヘビーメタル⁉」というキャッチコピーで思わず見てしまいたくなりますね。
動画の内容は前半はポップな音楽と長浜市の魅力をうまく伝えるものとなっており、後半では職場に求める人物像について語っています。
終盤は一転、落ち着いた音楽ときれいな写真に切り替えることでシリアスの雰囲気も感じられるので、決して面白半分でやっているだけではない印象も感じられます。
長浜市はこの採用動画以外にも、たくさん”攻めた”動画を出して人気になっているので、ネットを使った広報活動して参考になる点がたくさんあるのではないでしょうか。
愛知県名古屋市 職員採用広報動画
名古屋市の職員採用広報動画です。
この動画も2万6千回以上(動画公開日8月25日時点)再生されており、人気の動画といえるでしょう。
この動画のユニークな点は冒頭で「イケメンゴリラ」としてネットやSNSを騒然とさせた「シャバーニ」を登場させ、注目を集めることに成功している点です。
話題性のあるキャラクターを使って動画の演出をすることで、視聴者は興味関心を持ちやすくなります。
内容自体はまじめなものとなっていますが、冒頭と最後のシャバーニの映像がなければ結果は大きく違っているでしょう。
県や市を代表するキャラクターやアイコンがあれば、それを積極的に活用している成功例です。
徳島県 職員採用PV
徳島県の職員採用動画です。
再生回数7万回を超えており(動画公開日8月25日時点)、今回取り上げた中では最も再生回数の多い動画です。
「公務員は地味」という世間的なイメージに初めからあえて触れることで、視聴者の想像通りのストーリーになっているかと思いきや、途中でそのイメージを覆す話が職員から語られる構成となっています。
はじめから新しい考え方を述べるよりも、この動画のように一度視聴者のイメージに合わせたクッションを挟むことで、本当に伝えたいことをスムーズに伝えることができます。
また、音楽の使い方も巧みで、前半はスローテンポのクラシックでいかにも地味な雰囲気ですが、後半の展開が変化するところからテンポの速い音楽を切り替わっていくところも注目すべきポイントです。音楽が動画の雰囲気に大きく影響していることが分かると思います。
なお、後半の音楽は徳島県出身のロックバンド「チャットモンチー」の曲で、全国的に人気のあるミュージシャンです。
このような県や市の出身の有名人を起用することも動画の話題性を高めるひとつの手段です。
新潟県三条市 職員採用動画
新潟県三条市の職員採用動画です。
ヒップホップで市の魅力を伝え、人材募集をするというユニークさで言えば長浜市に次ぐものとなっています。
アイデアはおもしろいのですが、再生回数は4,593回と他と比べると決して多くはありません。
この原因の一つは動画のクオリティにあると考えられます。
ヒップホップの歌詞はよくできていると思いますが、歌手の音質が明らかによくないのと、映像も画像が単調に切り替わっていくだけのものとなっています。
音声の質を上げ、動画を使ったりきれいな画像を使って映像の質を高めるともっと再生回数と高評価を集められるでしょう。
また、ヒップホップはアーティストの知名度も重要な要素なので、三条市出身のラッパーや有名人がいればその人たちに協力してもらうことができれば、より話題性を上げられると思います。
まとめ 話題となる採用PR動画は特徴とは?
今、話題を集めている県庁や市庁が出している採用PR動画を複数見てきましたが、話題となる採用動画は一体どういう特徴があるのでしょうか。
以下に3点まとめてみました。
他がやっていないことをしている
ネットの時代、特にYoutubeでは他に面白い個性的な動画が周りにありふれていますので、普通のことをまじめに語っているだけでは注目を集めることはできません。
もともと「役所=地味」という世間的なイメージがあるので、そのイメージを裏切っていくような内容や演出をうまくできている動画が成功しています。
企画の段階で他にはない個性、ユニークな強みを考えることが大切です。
視聴者のことを理解している
今回リサーチのために様々な動画を見てきた中で、評価の高い動画は見る側の考えやイメージをよく理解しているように思いました。
たとえば、長浜市の動画であれば、普通に長浜の魅力を語るのではなく、若者に人気なハイテンポな音楽にのせて伝えているところです。
徳島県の採用動画は「公務員=地味」という世間のイメージからあえて話を始めており、視聴者の考えている立場をよく理解した構成になっています。
Youtubeを見ている視聴者はまじめに長浜市のことを知りに来たわけではなく、楽しいことを探しに来ているので、その人たちが興味を持つためには彼らの趣味にあわせた演出をしなければなりません。
このように視聴者の興味関心や思考や立場を理解して動画を作ることが大切です。
人気のものを取り入れている
今回、再生回数の多かった動画は一度ネット上で話題になったものや、有名人やキャラクターやご当地のイメージを積極的に活用していました。
名古屋市の採用動画ではツイッターなどのSNSでバズった「シャバーニ」を登場させていたり、徳島県の採用動画では徳島出身の「チャットモンチー」の曲をBGMとして採用しています。
このように人気のものを使うことで、彼らのファンも動画に関心持たせることができます。
すでに話題となったものがあれば、PR動画に取り込んでいきましょう。
以上、役所が公開している個性的な職員採用PR動画の紹介でした。
採用動画を作る際の参考になれば幸いです。
ライター
ティラミス姫
動画編集者の視点で、参考になる動画をご紹介したり、分析したりしてま~す♪